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最後は切ない。サムソン高橋「世界一周ホモのたび 結」感想

 

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 どうも、タコヤキです。

 

 最近映画少なめなんですが、本にどっぷりはまっているため許してください。
 今回紹介するのはこちらの本です。

 

 サムソン高橋さんの「世界一周ホモのたび 結」

 


 何度かこのブログでも紹介しているシリーズの本なんですが、今回の「結」で完結となります。


 その前に「世界一周ホモのたび 狂」というのがあります。
 ブログでは1シリーズすっ飛ばしてしまいましたが、内容的には前のシリーズと似たような感じです。

 

 なんですっ飛ばしたかっていうと、、、

 

 単純に私の都合です

 

 申し訳ないです。だって「結」のほうがブログ書きやすかったんだもん・・・。

 

 シリーズ全て読みたい!っていう人は、
「結」の前に「狂」も読んでいきましょう。こちらからどうぞ~。

 

 

 「狂」の紹介が終わったところですが、

 今回のメインは「結」のほうです。

 

 「世界一周ホモのたび 結」でひとまず、サムソンさんの旅は終わりを迎えます。

 まぁ、その理由ってのがサムソンさんの金銭事情だったりするのですが、またリアルっていうか、生々しいですね。

 

 どたばたで始まり、どたばたで終わるって感じです。

 

 けど、ラストは寂しい感じがあります。

 

 それは、将来永遠に付きまとうであろう孤独感。

 

 最後にサムソンさんが、自分の心の奥底で感じていたことを書いているんですけど、これがとても辛いです。

 

 旅の終わりにサムソンさんは、幸せそうなカップルだった人と会います。(そのカップルはもう一緒にはいないんだけど)

 

 そこで語られる話と一緒に過ごした時間はサムソンさんにとっては辛く、眩しすぎるものでした。

 

 お一人で、ハッテン場というアンダーなところで、心を満たしていたサムソンさん。

 もしかしたらあったかもしれない、パートナーと共に歩く姿。

 

 どれもがあまりにも眩しすぎる。

 

 サムソンさんは自分は人生で辛いことから逃げて、ハッテン場という気軽に快楽を得られ、人生の困難から逃げることができると言っていました。

 ハッテン場は自分にとって、シェルターのようなもので、子宮のように癒してくれる。サムソンさんにとっては大切な人生の避難所のようなものでした。

 そして、これからも通い続けるだろうー、と。

 

 こういうの見ると、どんな人にも避難所のような場所が本当に必要なんだろうな、って生意気ながら思いました。

 

 どうしようもない孤独や困難に誰もが立ち向かっていけるほど、人間はみんな強い生き物ではないですし、それを苦にして自殺してしまう人もいるわけです。

 

 立ち向かわなかったから、死ね。とかじゃなくて、心を休ませるような避難場所は誰もが欲しているんじゃないのかな。そこにLGBTもなにも関係はない気がする。

 

 サムソンさんにとっては、それがたまたまハッテン場だったっていう話で。

 僕にとっての避難場所は家でフィクションに浸かることだし。

 多かれ少なかれ、みんなそのような避難場所を求めているところはあると思う。

 

終わりに

 人生のあらゆる困難から逃げたとサムソンさんはおっしゃっていますが、そのおかげでこのシリーズの本が発売されているので、決して無価値ではないと思うんですよね。

 

 事実クレイジージャーニーにも出てたし、立ち向かわなければ価値はないなんてことは決してないと思います。

 

 そういった意味では、サムソンさんの不屈の精神と自身の弱いところが合わせあったところを描いているこの本は、やっぱりただの旅行コラムでもなければ、ゲイの面白話だけにも留まらない。

 

 このシリーズは、サムソンさんの人生の旅行記。そんな感じがした。

 

 サムソンさんは、最近では家を買ったり、LGBTの方と同居したりしているらしいです。本当に不屈な方だなぁ。

 

 

 「世界一周ホモのたび」を最初から読みたい方はこちらからどうぞ!

 「無印→DX→祭→狂→結」

 の順番です。

 

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 今回は以上です。

ーそれでは、また。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

就職活動している人はこれを読め!「元ひきこもりニートがリアルに教える!脱ニート完全マニュアル」感想

 

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 どうも、タコヤキです。
 今回紹介する本はすごいですよ。

 

 人気ブログ、「とあるニートの成功目録」の地雷屋さんの本、

 「元ひきこもりニートがリアルに教える!脱ニート完全マニュアル」です。

 

 kindle版はアマゾンで販売していないらしいので、ご注意を!

 

 

 脱ニートマニュアルと銘打ってますが、その辺の書店に置いてある就活本や自己啓発本よりよっぽど役にたつと思います。特に脱ニートの考え方はマインドセットで非常に役立つと思います。

 

 普通の就活の本とか自己啓発本って、基本的にやる気もあってそれなりの経歴や実力がある人向けに書かれたものが多いんです。一般人には心地よく聞こえる文章で。

 

 けどこの本は「そんなものしゃらくせぇ!」って感じで始まって、社会的に弱い人の当事者で語られる脱ニート本なので、とてもリアルで実用的です。
 変な意識高いセミナーよりも、より実践的な就活サバイバルテクニックが書かれています。


 平均あたりのスペックの人は意識高い系の本より、こっちの本のほうが相性よいと思いますよ。

 


こんな人は読むべき!↓
・就職活動がうまくいかない人
・社会復帰したい引きこもりやニート
・仕事や課題などで落ち込んでいる人

 


どんな人でもポジティブになるために

 「脱ニートマニュアル」の考え方から脱ニートという章が本の50%を占めています。


 この考え方の章がとても逸材です。この思考の考え方は、ニート当事者だけでなく落ち込んでいる人や仕事がうまくいっていない人にも役立つので本当にオススメです。
キラキラ輝いているような自己啓発本クソみたいに思いますよ。

 

 

 僕の一番良いなと思ったところが、自分を許してあげるという一説。

 

 ニートや引きこもりに限らず、落ち込んでいる人って「俺ってだめだなぁ」っていう感情が強いと思うんですよね。

 

 なんでそんな感情になるの?っていうと、仕事で失敗ばかりしちゃったり、結果が思ったように得られなかったりする。あるいは、やる事があったのにダラダラして全然できなかったり、勉強しなきゃいけないのに、ゲームしちゃった、とか。

 

 それで自己嫌悪に陥ってしまうわけですよね。
 けど、この自己嫌悪ってやつはネガティブ思考をループさせる危険性があったりします。

 

 出来ない→自分は駄目だ→自分を許せない→ハードルをあげる→出来ない

 

 こんな感じで負の無限ループ。

 

 この負の無限ループに入ってしまうと、人は鬱なんかになりやすい気がする。
 「うつヌケ」にもそのような話があった。↓

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 この負の無限ループを抜け出すには、「出来ない自分を許してやる」というのが大切です。


 僕は自分を痛みつけるような精神的自傷行為から脱出するために大切だと思っていたんですけど、この本では前に進むエネルギーを得るために重要と説いています。

 

 負の無限ループに陥っているほうが前に進むエネルギーが発揮されにくいです。「自分は駄目な奴」と思っている人は、前に進むためにも、まず自分を許してやったほうが大切だし、効率的っていうことです。


 さらに言うなら、この自分を許せない人というのは、「自分の欠点探しモード」になっていることです。完璧主義者に近いんですが、それが負の面で絶大に力を発揮してしまいます。

 

 会社で他人のあら探しを永遠としているような人っているでしょう。
 書類の作り方が気にいらねぇだ、髪型が気にいらねぇだっていって、仕事と関係ないところまで人のあら探しをしてくるような嫌な奴。

 

 

 あの嫌な行為が自分に向けて行われているわけですよ。しかも自分で。

 

 

 こうなると、良い結果を出すどころか前に進むエネルギーなんて生まれやしませんよね。自分に向けて「欠点探しモード」を続けていると、やがてそれは他人に向けるようになってしまいます。

 

 

 なので、自分のためにも人のためにも、「欠点探しモード」からは脱出しなければなりません。そのためのカギとなるのが「自分を許す」ということなんです。そして、それは「他人を許す」にも通じます。↓

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失敗しても成功と思え。前に進んでいればそれでいいのだ

 

 著者はバイトして就職して、ニートになったりと山あり谷ありの人生を歩んでいます。

 

 早い話が「3歩歩いて2歩下がる」みたいな感じでいきていらっしゃいます。けど、確実に前には進んでいます。

 

 これ、超大事ですね。
 


 仕事でもなんだろうと、波というものがあります。人間は調子が悪かったり良かったりを繰り返す生き物です。大抵成功する人っていうのは、調子が良いときに調子の良い波に乗って、勢いに乗っているようなことが多い気がしますね。

 

 まぁ、だからといって波が来るまで待ち続けるっていうのはかなりのリスク。
 前に進むエネルギーを育て、前に進んでいくことが大事です。

 

 調子が悪くても失敗し続けても、確実にあなたは前に進んでいます。
 だって失敗する、調子が悪いというのは行動しないと出ない言葉ですから。

 

 だから確実に前には進んでいるんです。

 

 個人的に付け加えたいのは「他人と比較しない」こと。
 人によって環境や遺伝子も違うのに、同じスタートラインでスタートしているという考えがそもそも変です。

 

 他人と比較して自分を責めるのではなく、前進している自分をよく見て、ほめてあげましょう。

 

まとめ

 上記のように、脱ニートの考え方がとても逸材で、万人に通用する思考方法が赤裸々に語られています。ここが一番読んでて面白い部分で、ためになるところだと思います。


 その他に就職活動の方法も載っていますので、就職に困っている人には参考にしてみてください。経歴書の書き方とかから、ハローワーク活用方法も載っているので、ためになると思います。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。

貧富の差を超えた家族観と幸福。是枝監督映画「そして父になる」感想

 

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 どうも、タコヤキです。
 是枝監督の「万引き家族」が反響が大きいようで、なによりです。

 

 そんな是枝監督の作品をもっとピックアップしようと思いました。

 んで、今回はそして父になるという映画の感想です。

 

 
 是枝監督の作品は家族をテーマにしたものが多く、音やカメラカットの使い方が非常に多いです。「万引き家族」で是枝監督に興味を持った方はぜひこちらの作品も見てみてください。

予告映像


映画『そして父になる』予告編

 

基本情報

 「そして父になる
 監督:是枝裕和
 脚本:是枝裕和
 出演者:福山雅治
    真木よう子(パッチギ、ゆれる)
    尾野真千子クライマーズ・ハイ
    ピエール朧
    二宮慶多
    國村隼アウトレイジ地獄でなぜ悪い
    田中哲司(緊急取調室)
    夏八木勲戦国自衛隊
    樹木希林わが母の記
    リリー・フランキー万引き家族
 上映時間:120分
 公開日:2013年

 

簡単なあらすじ

 エリート街道を歩んできた野々村良多と妻みどり、そして2人の子供の慶太は誰もがうらやむような生活を送っていた。しかし、そんな家族のもとに慶太を生んだ病院から衝撃のことが告げられる。慶太は野々村の子供ではなく、別の子供であるー。出産時に子供の取り違いがあった、と。野々村家の実の息子は小さな電気屋を営んでいる斎木家の子供だった。2つの家族は子供の交換に関して話をし始めるがー。

 


そして父になる」がオススメ理由
・幸福の形を考えさせてくれるストーリー
・きれいな情景と繊細な演技
・格差と幸福を考えさせられる家族構図

 


こんな人にオススメ!
・ヒューマンストーリーが好きな人
万引き家族が好きな人
・家族間の話が好きな人

 


こんな人にはオススメできないかも・・・
・ヒューマンストーリーが苦手な人
・是枝監督が苦手な人

 


こんな映画が好きな人にオススメ
万引き家族

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・うなぎ

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トウキョウソナタ

 

感想:格差を超えた幸せを求める映画


 エリートの家庭とそうでない家庭の子供の取替えがメインテーマとなる映画。


 子供の取替え問題も大きなテーマなのですが、それ以上に描きたかったのは貧富の差を越えた家族の幸せな形なのではないか、とも僕は思います。

 

 この映画の特徴は、2つの家族の対比。
 裕福な家とそうでない家の対比が露骨です。相変わらず生活観のリアルさはすさまじいです。家の中といい、食べ物といい緻密な家の中が描かれています。見ていて飽きないですね。

 

  万引き家族でも感じましたが、是枝監督の作品は家庭の中の描写が本当に丁寧でリアルですね。なんかうちのおばあちゃん家こんな感じだったなぁって感じるようなところがある。

 世代によってはノスタルジアを感じる人も多いと思う。逆に若い人にとっては、共感できないところが多い気がする。

 
 映画では、野々村家の失ったものが焦点が当てられています。

 

 野々村家の父はエリートで仕事も忙しく、子供の教育にも厳しいです。
 そんな父を持つ子供にとっては、ネグレクトまではいかないけれど、どこか疎外感や孤独を感じてしまうんですよね。これは妻も同じです。

 

 これは裕福層のみが抱える問題か?といったらそんなことはないと思いますね。
 どの家族でも抱える可能性がある問題です。ワープアとかありますし。
 裕福層という設定のほうがこの問題は明確になると思います。

 

 そういう家族の中で、子供も妻も父性に飢えるようになってしまうのです。
 その父性への飢えを、お世辞にも裕福とはいえない斎木家に求めてしまうわけですね。


 仕事人としての野々村は完璧に見えるんだけど、父親としては不十分だったってことですね。子供に向けられた愛情も妻の思いも気がつかずにショックを受けているシーンが折り紙の花のシーンだったり、カメラのシーンだったりするわけですね。

 

 そんな野々村の父が、家族に求められる父親になっていく。そして父になる。というのが大きな流れです。タイトルがストレートで心地よい。


 父になることに貧富の差はなく、家族が幸福になるために多少の貧乏は関係ないみたいなことを伝えなかったかも。この映画が良心的なところは、斎木家が多少貧乏でも普通に生活していけてるということですね。もっと貧していれば話は全然変わると思います。

 

 ある意味格差社会へのアンチテーゼ、あるいはエリート主義へのアンチテーゼともいえる作品かもしれない。もちろん、子供取替え問題としても考えさせられる。そういった多角的な見方もできる作品です。

 

 そして、それが自然的に包括されているのがいいです。終わり方もベストな形で終わった映画だと思います。余韻もよし。

 

 是枝監督の作品は一見、日常的なシーンが多いのですがその中で色んなものが詰まって、色んな考え方をできるのが素晴らしいです。なおかつそれが自然的なところが素晴らしい。

 

 「そして父になる」はドラマチックな作品ではあるが、同時に多角的な見方もできる作品です。とても美しい作品ですので、ぜひ見て下さい。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。

日本人全員に読んで欲しい名著「ペンギンの国のクジャク」感想

 

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 どうも、タコヤキです。
 梅雨の時期に入りましたので、引きこもりです。
 いつものことですが。働きたくないです。

 

 今回紹介するのは「ペンギンの国のクジャクという本です。

 kindle版はないので、ぜひ紙の本で読んでみてね~。

 

 

 この本は以下のことを感じている人にオススメです。
 参考になれば幸いです。

 

・古い体質の組織から脱却したい。
・個性を活かして生きていきたい。
・サラリーマンで生きるのに苦しい。別の生き方をしたい

 

 内容的には童話のようなリアルな社会の話です。

 登場人物は鳥やペンギンですが、全部人間組織という風に見るのが吉です。

 

 あるところにペンギンの国がありました。
 そこではみんなが過去のやり方を変えずにペンギンの言うことを聞いて、ペンギンの真似をして生きていたら出世できるなり、幸せになれるみたいな国です。

 

 まるでどこかの国のようですね~。(皮肉)

 

 そのペンギンの国に、ペンギンとは違う派手だったり、個性的な鳥たちがペンギンの国で仕事をしていきます。
 ペンギンの国にきたクジャクをはじめとする鳥たちは、各鳥?自分の個性や得意なことをして仕事の成果をあげよううとします。しかし、それがペンギンの国のペンギン達には鼻につくものでした。

 クジャクをはじめとする鳥たちは、ペンギンの国に失望を覚え、別の場所に飛びだって活躍していくっていう話です。

 

 出る杭は打たれるですね。どこかの国ですね。

 

 

 

 この本を読んで一番印象に残ったのは、

自分の本質は変えられない

 という箇所。

 

 

 クジャクの派手な翼は変わりようがないです。

 

 それをペンギンの国の風習に合わせて、無理やり変えようとしたり、適応しようとするとすごい苦痛を伴います。自分を常に殺すようなものですからね。

 

 それでお金が稼げればいいじゃないかという人もいますけど、それはあまりにも辛いし、死んでいるようなものではないかと僕は思います。

 

 人間も根っこの部分はほぼ変わらないです。今まで暗い人間がいきなり明るくなることはありませんし、喋るのが苦手な人が流暢に人と苦もなく喋れるようになれるはずがありません。

 

 人間は自分の変わらない本質とうまく付き合って、少しばかりの改善をしていくしかないと思います。そしてなるべくなら自分の本質と合っている組織や仕事をしていったほうが幸福度は高いと思う。お金は他人と比べなければ、そこまで気にするものではないと思うし。僕なんか生きていくだけのお金があれば、とりあえずOK!っていう人だ。

 

 でも現実では、そうもいかないってのはよく分かります。

 僕もそうなので。でも、この本はそんなマイナスな雰囲気から脱却するヒントが存在する。

 

 この本でクジャクたちは、自分の個性を活かせる「チャンスの国」に旅立ちます。

 

 「チャンスの国」は自分を偽らずに、のびのびと自分の得意なことを活かして仕事を行い、パフォーマンスを高めていきます。そこには多様性とモチベーションがあり、素晴らしい製品を生み出す国です。

 

 この「チャンスの国」といのは、何もビジネスに限定する話にするべきではないと、僕は思っている。なぜなら、ビジネスも多様性の中の一つの価値観にすぎないからだ。ニートや引きこもりだって大きな社会の一部。ビジネスが得意な人だけが幸せというのうは、ちょっと窮屈な気がする。

 

 この本は組織編制を考えなければならないサラリーマンや経営者だけに留まらず、自分という一人間のために読んで欲しい。

 

 ビジネスが苦手な人でも、絵がうまかったり、話すと落ち着く人だったりと、市場での価値は低いかもしれないが、市場の外の価値は大きかったりする人は割りと多くいると思う。それが新しい価値を生み出す可能性だってある。

 

 日本人は画一で、異常がなく、素直でみんなと調和するような人材が好まれるが、その分、同調圧力というものが凄まじい。ネットによって多様なライフスタイルや趣向が現れるなか、そういった社会はもう年々辛いと感じる人は増えているし、いつまでも持続できないと思う。

 

 だから「チャンスの国」を目指すクジャクたちの本を日本人全員に読んでもらいたいのだ。そして、それは他人を許すことにもつながる。最終的には経済的にも幸福的にも良いことにつながるのではないか。

 

合わせて読んで欲しい。許す勇気。↓

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 「チャンスの国」というのは多様性に富んで、ありとあらゆるものが一つの価値に囚われない、非常にカラフルな国だと僕は思っている。

 

 そこでは多様な価値を認め合い、リスペクトして切磋琢磨していく。

 けれど、それは競争ではなく協働の世界だ。

 

 ペンギンの国では他人の欠点に目がいくのが特徴だが、「チャンスの国」では他人の良いところにフォーカスが置かれ、協働していく。

 

 日本もペンギンの国から少しずつ脱却していき、多様性に富んだ社会と精神を培っていければなと思いました。子供から大人まですべての人にオススメできる良本です。

 ぜひ読んでみてください。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。

 

 

普通とそうでない人の境界線とは?水谷緑さんの漫画「精神科ナースになったわけ」感想

 

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 どうも、タコヤキです。
 最近変なニュース多いですよね・・・

 

 新幹線のニュースといい、子供の虐待といい、米朝といい、
 色々ときな臭いです。

 

 社会全体が病んでいるようにみえます。

 

 それに追い討ちをかけるような感じに思われるかもしれませんが、今回紹介したいのはこの本。水谷緑さんの「精神科ナースになったわけ」です。

 

 

 普通のOLだった人が、心を病んでコントロールを失った経験から
 精神科ナースになることを決意します。
 実際に精神科ナースになるわけですが、そこで見たものは体の怪我とは違い、目に見えないものを抱えている患者との日々でした。

 

 以上が簡単なあらすじです。

 

 私はうつ病や精神病に関して深い知識があるわけではないので、読んだまんまの感想を書いていこうと思います。

 

 まず読んで思ったのが、患者1人1人に特別な事情があり、画一的には病気を判別できないこと。

 

 患者さんの過去や家族背景、元の性格など様々な要因が絡んでおかしな状態になってしまっていました。そんな中で患者さんは独特な自分の世界を構築してしまいます。そうしないと、つらい現実に堪えられないからです。

 

 つらい現実との折り合いをかねて、いわゆる普通の人たちとは違う精神状態になってしまう。これって必死に抵抗してるし、生きようとしていると思うんですよね。自殺未遂を繰り返すのだって、構って欲しかったりするサインであることがあります。

 

 そんな患者さんと一つずつ寄り添って、一緒に考え、克服していきます。改善して微笑ましい気持ちになるところがある反面、予想外の悲劇と出くわすことも少なくないので、やっぱり内容はシリアスです。

 

 辛い現実から自分の心を守るために精神を変化させていくー。

 そう考えると、普通と呼ばれるような人と患者さんたちって本質的にはそんなに変わらないと思ったりしました。

 

 普通の人と呼ばれる人もストレスがたまったら、お酒とかに逃げるし、自分の心を自衛するためになにかしらの刺激や逃避を行っているはずなんですよね。

 

 患者さんたちはその負荷がとてつもなく大きかったものなのではないかと思いました。

 

 けど、その普通とそうじゃない境界線なんで誰が判断できるのでしょうね・・・

 社会に溶け込んだり、適応したりしてれば大丈夫なんでしょうけど。

 それもそれで健全な精神なのか?とも思います。

 

 患者さんと僕らも違ったことなんて何もないと思います。

 生まれ育った環境と心の性質が違くて、心を変化させていくのは変わりません。

 

 そういった意味では誰もが正常で異常だなと思いました。

 

 今回は以上です。

ーそれでは、また。

多角的に見る事ができる傑作映画。是枝監督「万引き家族」感想

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 どうもタコヤキです。
 話題の映画、是枝監督の万引き家族を見てきました。


 久々に密度の濃い邦画が生まれましたよ。今村昌平監督の「うなぎ」ぶりのパルムドールも獲得したし、まずはおめでたい限りです。

 

 かなり社会的なテーマも包括しつつ、人に問いかけるような映画です。見終わった後にとても語りたくなる映画。

 

 この歴史的作品を見逃す手はありません。

 

予告映像


【公式】『万引き家族』大ヒット上映中!/本予告

 

基本情報

万引き家族
監督:是枝裕和
脚本:是枝裕和
原案:是枝裕和
製作:石原隆
    依田巽
    中江康人
出演者:リリー・フランキー(東京タワー)
     安藤アクラ(愛のむきだし
     松岡茉優コウノドリ
     池松壮亮ラストサムライ
     城桧吏(僕だけがいない街
音楽:細野春臣
上映時間:120分
公開日:2018年6月8日
パルム・ドール賞受賞 


簡単なあらすじ


 東京の下町で過ごす一つの家族がいた。父の治は日雇い労働者、母の信代はクリーニング店で働いている。そしてその息子の翔太と娘の亜紀。最後に家主である祖母初枝の5人で過ごしていた。だが、この家族の収入源は初枝の年金、わずかな仕事の収入。そして治と翔太の万引きだったー。

 

万引き家族」の見所
・現代における家族に対する問題提起
・多角的な社会的問題をはらんだシナリオと設定
・音とカットの繊細さ

 


こんな人にオススメ!
・ヒューマンストーリーが好きな人
・是枝監督作品が好きな人
・社会的なテーマをはらんだ好きな人

 


こんな人には向いていないかも
・政治的な人(右左)
・ヒューマンストーリー苦手な人

 


こんな作品が好きな人にオススメ!
自転車泥棒トリュフォー
・うなぎ

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・私は、ダニエルブレイク

 


感想:社会問題を多角的見る事ができ、家族の在り方を考えさせられる


 個人的には素晴らしい映画だったと思っています。

 

 多角的な見方ができ、社会的な問題を自然に描いている姿は喜びも悲しみもすべて内包されている。それだけでなく、カットの力強さと工夫。舞台設計や音の使い方などがとても印象的でした。

 

 けど、これ日本じゃそこまでうけはしない気がするんですよね。話の内容も映画手法や演出もイタリアやフランスよりだからです。

 

 残念なことに政治関係に巻き込まれて、話題になってしまってますが・・・


 
 とにかく色眼鏡でこの作品を見ないで欲しいです。
 自然のままで見て下さい。

 


家族のあり方と社会の問題

家族のあり方

 

 日本で家族というと、暖かいイメージが強いと思います。クレヨンしんちゃんサザエさんちびまる子ちゃんなど、おおよそ家族は暖かいですからね。

 家族の暖かさや絆をテーマにした国産のフィクションはたくさんあります。だから日本では家族とは暖かくて、愛があるというイメージが強いと思っています。

 


 ですがその家族が酷いものだとしたら?

 


 万引き家族に出てくる子供達は、暖かい家族というものを知りません。
 警官の受け答えにもキョトンとした顔で聞いているのも印象的。

 

 ですが、万引き家族では裕福ではないにしろ、救ってくれたり触れ合いがありました。暖かさや愛を知らない祥太とリンは、万引き家族によって暖かさを知りました。

 

 万引き家族は犯罪ですが、真っ当な家族を得られなかった彼等はアンダーグラウンドの下でせめてものの暖かい家族を演じていたのです。

 

 ですが、そのような家族は当然ながら崩壊していきます。現実はそう優しくはありません。家族は終了し、バラバラになっていく。待っているのはそれぞれの現実でした。

 

 祥太のラストは自立という言葉がしっくりきます。
 祥太は万引きに対して、生きるのには仕方ない反面、嫌悪感を抱いてました。

 

 父の治に対しても複雑な気持ちを抱いてた。自分を救い、犯罪を教えてくれたが、楽しくて暖かい日々をくれた父。

 

 祥太はかりそめの家族と父と決別し、自分の道を歩いていきます。彼は本当の家族というものがいなくても、成長していったのです。

 

 

 反対にリンはまだ自立できるほどの感情も精神性もありません。

 

 ですが、リンは元の家族では得られなかった万引き家族との暖かな思い出があります。この思い出がなく、元の閉鎖的な家族でリンが暮らしていたことを考えると寒気がする。何も楽しい記憶も愛もないのだから。

 

 彼女もじっとしゃがみ込んでいた頃とは違います。ベランダでのシーンは彼女は外の世界を知り、見ることができるようになりました。

 

暖かさがない家族の外側を知った。だけど、まだ外側にはいけない。

ラストシーンはそのことを暗示しているのかと思います。


 万引き家族のメンバーは、生まれた家族では満たされなかったものたちです。万引き家族とは、社会的弱者が自然と形成した、儚いセーフティネットだったのだと思います。

 

 そしてそのセーフティネットが子供たちを成長させました。元の家族ではそれが出来たでしょうか?それは血の繋がりは関係あるのでしょうか?父親、母親とは何なのでしょうか?

 


社会問題に関して

 この映画では、マスコミの姿も印象に残るものがありました。

 一般論や常識を当てはめて、質問してくる人たち。彼等は所謂世間というものの表したかのような役です。

 

 そんな一般論や常識から外れてしまっている万引き家族。マスコミや刑事が彼等のいう事に呆気にとられてしまう。だから、頭がおかしいみたいな扱いになってしまう。

 こういった理解できないほどのバックグラウンドがある人々は、表の社会では認知されないのです。

 そういった認知されないような人間に対して社会はどうするのかー。

 

 この映画はそういった社会から認知されないような人間を自然的に描いているので、とても強烈に写ります。

 

 万引き家族はそういった社会的メッセージの強い作品でもあります。近い作品では「私は、ダニエルブレイク」というのがあるので、そちらもぜひ見てください。

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最後に

 色々書きましたが、またまだ色々な見方ができる作品だと思います。そして、とても美しくて濃密な作品です。ここ近年でかなりの傑作邦画だと思いますので、ぜひみてみてください。

 

 今回は以上です。
 ーそれでは、また。

オタク大歓喜!スピルバーグ新作「レディ・プレイヤー1」感想!

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 どうも、タコヤキです。
 ようやく!ようやく見てきましたよ!
 「レディ・プレイヤー1」を!


 あの歳でこんなに未来感に溢れて、楽しい映画を作れるなんてスピルバーグ監督は本当にすごいと思いました。
 趣味全開の未来のVR映画をぜひ堪能してください!

 

予告映像


『レディ・プレイヤー1』日本版予告

基本情報

 「レディ・プレイヤー1」
 監督:スティーブン・スピルバーグ
 脚本:アーネスト・クラインファンボーイズ
    ザック・ペンアベンジャーズ
 原作:『ゲームウォーズ」著者・アーネスト・クライン
 製作:スティーブン・スピルバーグ
    ドナルド・デ・ライン
 製作総指揮:アダム・ソムナー
       ダニエル・ルピ
       クリス・デファリア
 出演者:タイ・シェリダン(X-MEN:アポカリプス)
     オリヴィア・クック(ベイツ・モーテル)
     ベン・メンデルソーン(ローグワン・スターウォーズ
     T・J・ミラー(デッドプール
     サイモン・ペグ(ショーン・オブ・ザ・デッド
     マーク・ライセンス(ダンケルク
 音楽:アラン・シルヴェストリ
 上映時間:140分
 公開日:2018年4月20日
 

簡単なあらあすじ

 2045年ー。政治の腐敗や環境汚染により世界は全体的に退廃していた。スラム街なども増えて陰鬱としている世界の中、人々は「オアシス」と呼ばれる仮想世界に現実逃避をしていた。オアシスの中ではオアシスの創始者であるハリデーが残したアノラック・ゲームが開催されていた。これに勝利するとハリデーの遺産とオアシスの所有権が得られる。スラムに住むウェイドもアノラック・ゲームに奮闘していた。しかし、アノラックには大企業のソレントも企業ぐるみで参加していた。第一関門を突破したウェイドにドレントの魔の手が忍び込んでくるー。

 

 

レディ・プレイヤー1の見所
・仮想空間でゲームするという未来の世界感
・冒険系映画
・様々なアニメ、ゲームキャラクターが参戦!

 


こんな人にオススメ!
・ゲームやアニメが大好きな人
・VRが好きな人
・SF系冒険映画が好きな人

 


こんな人には向いていない?
・そんな奴いんの?

 


こんな作品が好きな人にオススメ!
スパイキッズ3D
・アヴァロン
ジュマンジ・ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル

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感想:お祭りだけど、VRの未来を鮮明に描いた超傑作!

 もうね、アニメとゲームが好きな人にはたまらない作品ですよ。
 オタク的な人なら思わず笑ってしまうところがたくさんあります。

 

 ガンダムとかメカゴジラとかストリートファイターとかね。AKIRAも
 色々調べたらもっといますね。カウボーイ・ビバッブまででてるとは思わなかった。
 マジでお祭り映画ですね~。

 

 もう1回見たら、もっと探してみましょう。

 

 映画のネタも豊富ですね~。
 「シャインニング」や「バックトゥザフューチャー」、「エイリアン」。
 これもまだまだありますので、全部把握するのはかなり大変でしょう。

 


 舞台設定も自分好みですね~。
 現実世界が荒廃して、仮想空間のゲームにのめり込んでいく人類っていうのは結構前からあるテーマなんですけど、レディプレイヤー1ではそれがあまりネガティブに描かれていないんですよね。その上で現実世界も大切にしろよっていうメッセージもあるし。

 

 あによりも印象的だったのはやっぱり映像。
 あまりにも多すぎる情報量とキャラクターは肉体を超えた精神性の多様性を感じました。


 仮想空間の中では誰もが好きなキャラクターになれるし、ゲームで達成感もあるから、人によっては現実よりも生きやすい場所になっています。

 

 少し前まではこういうことって否定的に捉えがちだったんですけど、レディプレイヤー1では両方大事にしていくみたいな終わり方だったので、そこも僕的に好印象。やっぱり多様性を認めて共存しないとね。

 

 この映画で少し怖かったのは、ソレントの社員?です。
 ソレントには人海戦術のように同じようなゲームプレイヤーを大量投入しています。
 これが、すごいロボット的で少し怖かったんですよね。

 

 何で怖かったかっていうと、完全に企業の所有物で個性もなく、使い捨て要員として扱われていることです。それがゲームの中でもですよ!ブラック企業かよ!ブレードランナーレプリカントに近いですよ。あの従業員たち・・・。


 
 現実でも実質世の中を支配しているような大企業が仮想空間の中さえ支配しようと、ゲームに必死になっているというのは、考えたらかなり恐ろしいことではないかと思いました。

 

 そういう意味で仮想空間で重要なのは、多様性のほかに中立性も大切だなと思いました。その手段が主権国家のような中央社会ではなく、分散型の社会なのではないか。

 そんなことも考えることができる映画だと思います。(深読みしすぎ?)


 
 そんなマジメなテーマも内包されている映画でもあると思います。
 ただのエンタメじゃないんですよ!

 

 というわけで、レディプレイヤー1はエンタメとして極上なだけでなく、未来社会の問題も包括した素晴らしい映画です!

 

 映画館で見たほうがいい映画ですので、見てない人は早めに!

 

 今回は以上です。
ーそれでは、また。